三谷梓詩集こいのぼりから
 夏・・・

7月の詩

かぜシャワー
バスにのったら、かぜシャワー。
あせがさーっとなくなった。
きもちいいな。

九十九里の海波
なみをやっつけた。
ざぶんと波がきたら
足で波をけるんだよ。
波はむこうににげていく。
もう波はこわくないぞ。
梓は波をやっつけた。

すいかわりすいか
すいかわりした。
「前、前、前、
右、右
そう、そこそこ」
「えいっ」
ぼうをおろしたらあたった。
でもちょっと手でさわっちゃった。
へへへへへ、うふふふふー

山のぼり(くだり)
梓はゆっくり歩きたいのに、
足がかってに走っちゃう。
こまったな、
「もっとゆっくり歩いてよ足さん」
梓は足におこった。
それでも足はかってに走った。
「いうこときかない足さん」
山の道はでこぼこくだりざか
またまた足は走っちゃう。
どんどんかさとりごやからおりてきた。
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三谷 梓 詩集『こいのぼり』・・・夏
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