！鼻は、「自」だった

常用字解 白川静 著（平凡社）「鼻」「自」
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=128005

「自」は正面からみた鼻の形。自に鼻息の音である(下の部分･ヒ)を音符として加えた字が鼻である。

鼻 - Wikipedia >>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BC%BB

元来、鼻を意味する象形字は「自」であったが、これが「はじまり」を示すようになったため、あらためて鼻の字がおこってきたものと考えられる。

！咽・喉・亢・吭・臙・臙・頏、ぜんぶ「のど」

ハイパー漢字検索 >>
http://www.theta.co.jp/kanji/

漢和辞典で調べると、耳、鼻を表す字は、ともに１文字しかないのに対して、ふだんかなで書かれることの多い「のど」は、なんと６文字もあります。

咽　訓：のど　のム　むセル　音：イン　エン
喉　訓：のど　かなめ　　　　音：コウ
亢　訓：のど　たかブル　　　音：コウ
嚥　訓：のど　のム　　　　　音：エン
臙　訓：のど　べに　　　　　音：エン
頏　訓：のど　くび　　　　　音：コウ

！鼻の奥ものど、耳鼻咽喉科の咽と喉

のど・口の構造と機能 >>
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/kboy/fig-throat.htm

耳鼻咽喉科の咽と喉について。
一般的にはどちらものどという意味ですが、耳鼻咽喉科領域では、咽と喉について、鼻の奥から食道の入り口までを咽(咽頭)、気管の入り口で声帯のある部分を喉(喉頭)として、のどを大きく二つに分けて区別しています。少し意外かもしれませんが、医学的には、鼻の奥ものど（咽）の一部ということになります。